研究開発

Our Activity

分析センター

受託分析・分析方法の開発をすすめています。

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役割・特長

分析センターでは、各種の専門的な分析装置を取り揃え、幅広い分野における分析・評価を行っています。また、新たな分析方法や評価技術の開発にも取り組んでおり、より精度の高い評価を行うために、AI技術の導入・活用を検討しています。
主に以下の8分野における分析業務を行っており、王子グループ内からの評価方法に関する相談や分析依頼に対応しています。そのほか、前例のない分析についても、可能な限り調査・検討を行い、対応します。

主な分析分野

①異物分析

製品中の異物を観察し、その形状・色・成分を分析します。紙および不織布については、穴や浮きなどの異常とその原因を追究します。フィルム製品については、フィッシュアイなど不良要因となる微細異物を特定します。分析には、各種観察装置や、FT-IR(フーリエ変換赤外分光光度計)、ラマン分光計などの成分分析装置を用います。

②観察

紙やフィルム製品の表面・断面から微細構造を観察し、品質特性をより一層向上させる方法を追究します。イオンミリングなどの高精度前処理加工装置を用いて試料の表面・断面を作製し、高性能電子顕微鏡および各種ミクロ観察装置で観察します。また、異物や付着物の存在箇所、印刷物のインキの浸透状態も観察します。

③紙パルプ分析・試験

紙製品やパルプの基本的性質を分析するために、JIS、ISO、TAPPI、SCAN、JAPAN TAPPI、ASTMなどの試験規格に準拠した物性試験を行います。分析内容に応じて、規格化されていない物性試験についても、有用な方法を検討・実施します。また、紙以外の素材を対象とした物性試験にも対応します。

④表面分析

数nmの極表面を分析します。表面を光・X線・電子で刺激し、表面のみから発出される電子やイオンを分析し、その特性を解析することにより、表面の化学構造を明らかにします。

⑤材料・薬品分析

さまざまな紙製品の構成成分を分析します。各種紙薬品の定性分析、定量分析は、製品の特徴や品質発現のメカニズムの解明に役立ちます。また、製品中の特定成分を定量分析することにより、その塗布量と品質との相関関係を確認します。

⑥元素分析

紙パルプ製品、各種材料、環境試料などに含まれる元素について、組成分析から微量分析まで幅広く対応します。試料や目的元素の性質や予想濃度、目標とする定量下限に応じて 、最適な前処理や測定手法を選択して分析します。

⑦残留溶媒・発生ガス分析

製品中の残留溶媒や、加熱時に発生するガス成分を分析します。プラスチック製品の代替となる環境配慮型製品や新規開発品について、残留溶媒や有機不純物および高温環境下における製品からの発生ガスの成分分析を行います。これらにより、労働安全衛生法に基づく表示・通知対象物質規制に関する事柄や、品質改善を目的とした分析ニーズに対応します。

⑧臭気分析

製品や環境のにおいを分析します。製品の製造工程や、客先において製品異臭が発生した場合、異常品と正常品について官能評価を行い、異臭を確認します。さらにHS-GCやにおい嗅ぎ-GC/MSを用いて、異臭に関与する成分や発生原因を推定します。工場や製造工程の環境臭気測定や排水の臭気分析も実施しています。

⑧臭気分析

センター員の主な業務と働き方について

入社11年目、表面分析業務

2年ほど前から携わっている表面分析業務では、他部署やグループ会社からの依頼を受けて、主にXPS(X線光電子分光法)、TOF-SIMS(飛行時間型二次イオン質量分析法)、AFM(原子間力顕微鏡)を用いて試料表面の組成や化学結合状態、形状や物性の評価を行っています。評価結果は研究開発や品質管理に役立てられます。週に1度は在宅勤務を活用し、各種文献や分析手法の調査を行い、知識を増やす時間を積極的に取るようにしています。

以下は、とある一週間の勤務状況です。この週は課題検討ミーティングがありました。私のチームでは年度始めに担当装置の活用推進に向けた課題を設定し、月に一度チーム内で議論する時間を設けています。これにより、担当外の装置の知識を深めたり、自身の課題について新たな気づきを得ることができます。分析業務以外にも仕事があります。王子グループでは、さまざまな素材を扱うため、分析に必要な薬品も多岐にわたります。それらを管理する「薬品管理システム」を、昨年度更新しました。自社独自の管理方法に適したシステムとするため、システム会社との打合せも行います。

タイムスケジュール

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